1.日時 9月11日(火)18:00~20:00
2.会場 第7東ビル1階会議室
    (千代田区神田佐久間町1-9、産報佐久間ビルの2軒隣り)
3.講演
  講師 田島文子氏
  演題 「東北沖に起こった巨大地震:現代科学と古老の知恵の大切さ」
  アブストラクト 巨大(メガスラスト)地震が起こる2日前、Mw7.3 の 地震が起こった。気象庁の広報官が、テレビニュースのインタビューで、向こう1週間はM6を超える余震に注意してくださいと応対していた場面を記憶している人も多いと思う。3月11日 にMw9の地震が起った時は、発生から22秒で大地震の発生を告げる警報が出され、強震が予想される地域で動いていた電車や工場で稼働中の機械は(原発も含め)自動的に止められた。この地震は、海底下の断層を、100数十秒かけて数百キロメートルにわたり破壊した。これだけの巨大地震にもかかわらず、建物の倒壊などによる死者は、犠牲者約19,000人のうち4.4% (837人)と いうことは、リアルタイム地震学の応用と日本の耐震建築基準のレベルの高さの実証といえる。一方で、即時情報で見積もられたマグニチュードは7.9、津波波高の予測もずっと低かったことが、津波による多くの犠牲者を出した原因となった。
1700年に東北日本の太平洋岸で広範囲にわたり観測され た津波は、地震の揺れを伴わなかったので「元禄みなしご津波」と呼ばれてきた。21世紀にはいり、古文書に記録された津波波高の分布などから、北米大陸の北西部カスカディア地方に起こった巨大“親”地震(Mwは9前後、1月26日午後9時発生)が特定された。当時は、アメリカ合衆国ができる前で、文書化された記録は残っていない。
が、インディアンの古老が伝承してきた物語が、この巨大地震発生をうらづける助けとなった。我々は、地球科学で可能な知識を駆使した地震・津波防災への知恵を、未来の社会にどのように継承していけるのだろうか?

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