2012年4月17日(火)
長岡満雄
演題「 厚木 ナガオカ スピーカー ラボラトリーにようこそ」
スピーカー音質向上→「実質主義のしっかり座標の音」
記
ー : では今回は長岡さんのスピーカー研究の発表です。
N: 長岡です。 これからスピーカーの研究を説明いたします。
早速、従来機と新技術機の比較試聴を行いたいのですが
まだ、音を遠慮の時間帯なので、要点を説明します。
N: この研究の契機はかって私がここでいろいろな発明への
ニーズがあるとの説明したときに、「ひとつでいいから
ものにしろ」との意見が出されたことによります。
N: 発明は昨年2月に大分量で日本特許出願し、
今年2月にPCT国際特許出願しました。
N: 発明の要点はスピーカー装置に対して、スピーカーユニット
それ自体が余剰振動の発生源ととらえて、スピーカーユニット
に対して粘弾性材で制振し、さらにマウント部やキャビネットに
粘弾性材で制振していることです。
N: これがスピーカーの分解サンプルで、フレームはよく振動し、
こちらのサンプルの半分にウレタンシーラントで制振しています。
ー: と言うことは振動体の振動のみにして
余計な音を出させないようにすると言うことですね。
N: そのとおりです。スピーカーユニットが最も問題だと
判るまでにキャビネットを制振し続けて、ある程度以上で
必ず音が悪化する原因をスピーカーの逆取付で
実験をして突き止めました。
N: では比較試聴を行います。
演奏はマンハッタンジャズクインテッドで「ジョードゥ」。
続いて中島みゆきさんの「時代」と「歌姫」、
小山美稚恵さんの「幻想即興曲」です。
N: まずは従来機です。 ♪ ♪ ♪ ♪
N: これはこれで結構いい音でしょう。・・・・(そうそう)
ここで満足するか、金をかけて良いものにと
思うとお別れで、キャビネットの振動があるし、
これを解決したいと考えて改良しました。
N: つぎは新技術機です。 ♪ ♪ ♪ ♪
ー: なるほどハッキリと違うことが判る。
ー: 中島みゆきは普通聞いている声とは違う。
N: こちらが本物に近いことになります。
・・・・ あと2回追加で比較試聴して確認 ・・・・
ー:オーディオのフェアに出展してPRしたらいいと思う。
N: コンテストに出展したら書類で落選、「見てくれ」と
「保守的な考え方」で支配されています。
ー: 商品として出すなら「見てくれではない」のだから
気にしないこと。
ー: 一方で良いものを作ったからと言って、売れる
訳ではないことも事実。
N: 「見てくれ」は工夫で何とかできるが、確かに
売れるとは限らないので、投資は控えて
機会を待つことに徹します。
ー: カラオケの声が良くなるから、オーナー社長の会社に
売り込んでデモしたら全国採用すると思う。
N: わたしもそれも考えたが、広報用スピーカー改善なども
含めてまずはマスコミの話題になるのが一番で、
わたしとしては極限まで良くして確実に話題にしたい。
ー: こういう研究にもともと興味があったのか。
N: 本格的にはアーリーリタイヤ後のこの6年、
それもこの2年だが、幼稚園の頃より鉱石ラジオを
作り、高校2年には文化祭に自作のステレオアンプと
大きいスピーカー2台を視聴覚室に出展しました。
ー: 確かにそれを見た記憶があるな。
ー: コンボジャズでは違いが判りやすいが、オーケストラでは
違いがわかりにくいのではないか。
N: バロック音楽は少人数演奏の場合が多いので
そのときは抜けのよさの差がわかりますが、
確かにオーケストラは難物です。
従来機では分解能が悪いがスケール感は出ますが、
新技術では中途半端な制振では荒っぽくなり、徹底すると
すばらしい臨場感となり、結構難しいものがあります。
ー: では本日はそろそろお開きにしたいと思います。
N: これが実ったのも盛岡一高と二火会のおかげです。
ありがとうございました。詳しくはHPをご覧ください。
http://www016.upp.so-net.ne.jp/atsunaga/